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マレー半島モンスーン寄稿
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IMG_2535.jpgペナンのラクサはアサム・ラクサとして有名で、街中でもいたるところで食べられますが、バリク・プラウのラクサ、というと、ペナンッ子の誰もが「違うよね〜(おいしいよね)」って反応を見せる逸品です。

ペナンの人いわく、とてもオリジナルな味なのだそうで、とにかく麺が街中のものとはちがいます。 街中のラクサは麺がブニョブニョ(これはこれでモチモチで美味しいですが)、バリクプラウのは 手打ち麺的なコシが加わっています。これが昔ながらのラクサ麺なのだそうです。

日本人の中にはペナンのラクサが「魚臭い」という人もいて、私は驚いてしまいましたが、 イワシやアジを身が崩れるほど煮込んでスープを取ります。でもこちらの青魚は日本近海ものとはちがって 生臭さは少なく、私などはとくに「魚臭い」と感じることはありません。人それぞれでしょうが。
街中の店ではイワシの缶詰(トマト煮)を使うところも多いので、魚臭いのが苦手な人はこちらの方を食べればいいのかも。

私はバリクプラウの味を知ってから、街中でラクサを食べることはまずほとんど無くなりました。 街中にも優良店はありますが、バリクプラウの味が私好みなんです。友人がペナンに来ても、必ずバリクプラウに行きます。ペナンの人も驚くほど、年中山を越えてラクサを食べに通うようになりました。

私たちの本でも紹介したバリクプラウのラクサの店は、バリクプラウ通の友人が案内してくれたところ。一番有名なお店はバリクプラウ中心部の市場のところにありますが、友人いわく、美味しい店はこちらに移ったとのことです。甘酸っぱいAsam Laksaも悪くないですが、ここのLemak Laksaを食べてしまうともう・・・。未だに毎回「ああ、おいしい・・・」とうなりながら食べています。魚臭いのが苦手な日本人も、このLemak Laksaは「おいしい!」と絶賛していました。


バリクプラウはペナンの山の向こう側、津波の被害のあった西海岸の方にあります。この辺は中国系も少なくありませんが、マレーのカンポンが続く、のどかで緑豊かなエリアです。田んぼなんかも広がっていて、ちょっとバリ気分になれるところ(?)。



バリクプラウ周辺の山はドリアンの木がいっぱいあって、ペナンの人にとってはバリクプラウ=ドリアンでもあるのだそうです。津波被害にあった沿岸部には小さな漁村もあって、新鮮な魚やエビが安く買えます。また街では高価になったピサン・ラジャなどの貴重なバナナにもありつけます。ピサン・ラジャを見る度に、ニョニャ菓子のクエ・ピサンが食べたくなります。

IMG_2885.jpgIMG_2886.jpg

















さて、バリクプラウにはもう一つ有名なラクサ屋があって、偶然見つけることができたのですが、Janggus Laksaというマレー・バージョンのペナンラクサを売る店があります。こちらのラクサはアサムはアサムですが酸味が弱くてもっと魚の味がストレートに来ます。でもしっかり煮込まれているので魚臭いとは思いませんでした。甘さもあまりないので、こちらの方が好きという人もいるかも、と思います。のどかな田んぼが続く田舎道に突然現れるこの店、外側にたくさん車が停まっていました。お客さんはマレー人が多かったです。また一つ良い見っけもんをした、と思いました。
(写真は光が反射しちゃって見にくいですね。スミマセン)
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「マレー舞踊の夕べ」のご案内 
3月13日(土)、マレーシアに伝わる様々なスタイルのマレー舞踊を一度に楽しむことができる特別なイベントが催されます。しかも入場料は無料!

マレー舞踊だけでまるまる2時間というのは、おそらく本邦初の公演です。

長年にわたりマレーシア各州の舞踊を研究し、広めてきたムカール・ブダヤの渾身の舞台、ふるってご参加ください。

プラナカンが愛好したダンス、ドンダンサヤンなども披露されるほか、マレーシア各地の華やかな伝統衣装も必見です。
<プログラム>

第一幕「王宮の調べ」~マレー半島北部の舞踊より

 マレー半島の北部の州に伝わる王宮舞踊のレパートリーに加え、マレーの伝統武術シラットの動きを入れた踊りや、ペラ州で盛んなダボスなどをご紹介。
第2幕「民衆のリズム」~マレー半島南部の舞踊を中心に

 マレー半島南部の州で民衆に親しまれているジョゲ、ザピン、ドンダンサヤン、ピリンなどのご紹介。
第3幕「お祝いの踊り」~結婚式、ハリラヤ、ムルデカより

 お祝いの場で演じられる舞踊の中から結婚式、断食明け、独立記念日をテーマにした舞踊をお楽しみいただきます。
第4幕「フィエスタ」~ザキ祭り

 マレー舞踊のさまざまなスタイルを一気にご紹介する盛大なフィナーレです。

 おしまいにはお客様を交えてのジョゲ・タイムもあります。
<日時> 3月13日(土) 18時~20時 (17時30分開場)

<場所> 新宿区角筈(つのはず)区民ホール(新宿区西新宿4の33の7)
<参加無料(定員240名)>

詳しくはhttp://malaysiandance.blogspot.com まで
マラッカのプラナカンが誇るもののひとつにビーズ刺繍がありますが、もうひとつは自宅でクエを作り、レストランや菓子店などに卸したりするニョニャ・クエ名人がいることでしょう。

以前ブログで紹介した幻のオンデオンデや、ビータイバッなど、どれも自慢の一品で私たちを楽しませてくれるのは、かつてニョニャたちがそれぞれのクエを持ち寄り、交換していた古き良き時代の名残ともいえるかもしれませんね。

昨年暮れマラッカ訪問の際に、親しくさせていただいているビーズ職人のお母様が、実はニョニャクエ名人だったと知り、それなら是非とも教えて~!と頼み込み、クエコチを教えてもらいました。

P1180103.jpgクエコチはバナナの葉っぱにくるまれた餅菓子。本来はご先祖様へのお供えとして用いることが多いポピュラーなお菓子ですが、麩饅頭のように柔らかくデリケートな食感から、日本人好みのニョニャ・クエのひとつと言えましょう。


かねてから円錐形のクエコチはどうやって包むんだろう?と興味津々でした。








P1180003.jpg餅米粉に練り込む青い色はお馴染みブルーピーの花の色素。中に入れる餡となるのは、フレッシュなココナッツを刻んだものに、白砂糖と煎った白ゴマをたっぷり混ぜたもの。メイドさんが大きなココナッツを2つほど、見ている横から細かく削り、刻んでゆきます。生のココナッツをふんだんに使えるのは南国ならではの強みですね!日本では決してできません。白砂糖の代わりに、マラッカ名産の黒砂糖グラムラカを入れるところもありますが、こちらの名人は、より繊細な味に仕上がる白砂糖がお好み。








P1180109.jpg青と白のマーブル状にしたお団子を蒸し器に並べて蒸します。

蒸している間にバナナの葉っぱの下準備。丸めたお団子はゴルフボール大の小さなものですが、包むバナナの葉は縦20センチくらい、横は40センチくらいの台形に切られた大きなものでした。葉脈に沿って平行にカットするのが包みやすく、仕上がりを美しく見せるためのコツだそうな。内側にオイルを塗り、左右をくるりと巻き込み逆三角形状にしたら、その中に蒸しあがった餅を入れて残りの部分を折りたたみます。上下を逆さにするとご覧のように円錐形のクエコチが出来上がり。さっそく神様にお供えしてから戴きました!



2010022700170000.jpg
出来立てほやほやのクエコチは、めちゃくちゃ柔らかくてナチュラル・テイスト!ココナッツの風味にトロケるようなお餅のテクスチャーと優しい甘さが一体化した生涯忘れられないクエとなりました。

毎日作りたてを味わうのが当たり前という、プラナカンの贅沢なティータイムを体感したマラッカの素敵な1日でした。







Selamat Taon Baru 2010
恭喜發財
Gong Xi Fa Cai



doubutu022a.jpg

マレーシアで初めての中国正月を迎えました。
中国正月では大晦日のリユニオン・ディナーと呼ばれるディナーがとても重要な意味を持っています。これは本来はご先祖様も一緒に家族全員で食事をする意味がありましたが、現在では家ではなくレストランに食事に行く人が増えています。それでも地方に離散した家族が一同に会する大事な食事で、皆このディナーにあわせて帰郷するのです。そのためマレーシアは大晦日の前から大渋滞が起きます。大晦日の朝にペナンに着いた人が、クアラルンプールからイポーまでずっと数珠つなぎの大渋滞だったと言っていました。これは半端な渋滞ではありません。

私たちはシンガポールに帰る機会を逸してしまいましたが、ペナンで家族のようにおつきあいをしているプラナカン・ファミリーからこのリユニオン・ディナーに呼んでいただけました。昨日の正月もこのファミリーと祝ったのですが、この家はオープンハウスをして家族以外の友人も元旦から集まる家で、そのため料理はマレー人やインド系も来られるようブリヤニライスにカレー、サテーなど(もちろんハラル)を振る舞いました。シンガポールの親戚のところでは朝から晩まで中国語しか耳に入ってこないという、中国語はできない私にとっては毎年退屈極まりない中国正月でしたが、ここではインド人やマレー人もたくさん来たので、いろんな人たちと英語で楽しく会話ができました。中国語テレビの音も入ってこないのが嬉しかったです。今までの正月では皆が揃って中国語テレビに釘付けでしたから。それもすごく退屈な番組を(笑)。

シンガポールでは禁止されている爆竹もあちこちで聞かれ、いつもとは違う雰囲気が気に入りました。マレーシアでも一応爆竹は禁止らしいのですが、こういう大切なお祝いのときは警察も目をつぶるという、そういう人情の通じるところがマレーシアのいいところだなと最近感じています。中国正月に限らず、ヒンドゥー教徒のお祭りタイプーサムなどのときもある程度の違法駐車は目をつぶってくれますね。シンガポールではそんな甘いことありませんよ。ハリラヤのときにアラブストリートでしっかり駐禁捕まった私です。ハリラヤ屋台に路駐スペースの大半が取られてしまって、仕方なく裏路地に10分駐車しただけなのに、抗議してもダメでした。

楽しい中国正月でしたが、マラッカと比べると全然トラディショナルではないですね。マラッカのあの厳かな雰囲気も懐かしくなります。
新宿伊勢丹にプラナカンをコンセプトとしたスイーツブランド「Li Pore」がお目見えしました。
また、カヤを使ったスイーツがならぶ「アジアの力特集」も同時開催です!

2月15日(月)~22日(月)の8日間、新宿の伊勢丹百貨店にてココナッツのジャム「ニョニャ・カヤ」が地下の様々な店舗でコラボレーションするという画期的な試みと、様々なアジアン・フードが実演販売される「アジアの力特集」が催されます。新しく誕生するスイーツブランド「Li Pore」のご紹介とともに一足お先にブログでお知らせします!

新宿伊勢丹のデパ地下は、日本全国だけではなく世界からも注目を浴び続けている時代の最先端を行く特別な場所。海外からグルメの友人が来ると、まず伊勢丹の「デパ地下詣」を薦めている私たち。そこでとうとうプラナカンという名前がクローズアップされるのですから、感激もひとしおです。

まず「アジアの力特集」の内容を簡単にお知らせしましょう。

カヤジャムを使用した創作スイーツと、シンガポールやマレーシア、タイ、インドネシアやヴェトナム、トルコやインドなどの食が楽しめるようになっています。カヤをコラボしたお店は、<木村家のカヤジャム・コッペ>、<六本木クローバーのカヤジャム・シュー>、<シェシーマのクレームアンジェ・カヤ>、<エディアールのピエノワ・カヤコロネ>、<円果天のカヤの月餅>、<ロリオリ365のカヤ・パンナコッタ>、<ミセスエリザベスマフィンのカヤ・マフィン>、<ISSUIのココナッツプリン&カヤ>、<JUNOのカヤジャム・ベーグル>など。個人的にはカヤジャム入りのコッペパン、カヤのシュークリームなどを試してみたい気が。

料理の出店はシンガポール・カヤトーストの名店「ヤクン・カヤトースト」の焼き立てほやほやが、「シンガポール・シーフード・リパブリック」からは名物のチリクラブが登場!「シンガポール海南鶏飯」ではおなじみのハイナニーズ・チキンライスを、「シンガポール・マジック」からは日本人の大好きなペーパーチキンが。そのほかタイ料理の「マンゴツリー」からはスパイシーな鶏のグリル・ガイヤーン、「マレーチャン」からはナシゴレンなどが登場します。地下の食品売り場がアジアの香りでいっぱいになるのが今からとても楽しみですね!

さて、今回の「アジアの力特集」にはもうひとつ、アジアン・ビューティー&ヘルシーなスイーツブランドが初めてお目見えするのも話題になっています。
それがプラナカンをコンセプトとした「Li Pore(リーポール)」。

お芋や豆、米、ココナッツといったプラナカンのスイーツの素材に、日本の食材やフランス菓子の技法を取り入れ、新しい世界観を伝えていきたいという想いから生まれたという「リーポール」。
名前の由来は明王朝時代にマラッカに嫁いだといわれた伝説の王女、ハン・リーポーから。彼女の「リーポー」という名前にシンガポールの「Pore」をコラボして「Li Pore」と名付けたのです。なんともチャーミングな響きですね。

パッケージも素敵でした!水色にパステル・ピンク、ライムグリーンといったプラナカン・カラーをふんだんに使い、プラナカンの優美さと愛らしさを巧みに表現したラッピングはさすが伊勢丹さん!婦女子の心を射止める的を外しません。今まで日本にありそうでなかったこの色の組み合わせは、遠くからも目を引きました。3種類のプラナカン色のポーチもありましたので、おすすめです。
リーポールの生菓子は東西折衷のエレガントな雰囲気を醸し出し、焼き菓子は手作り感がいっぱいの普段着のおやつ風になっています。どちらも毎日食べても飽きのこないナチュラルでヘルシー、甘さを極限まで抑えた味つけになっていました。和菓子にも洋菓子にもない「モチモチ、むにゅむにゅ、ぷりぷり、かりかり」とした食感が楽しめるようになっているのも特徴です。
生菓子のアイテムはまずカヤ・モンブランから。

カヤジャムと日本の和栗をあわせたモンブランは、ボリューム感のある栗に、ほんのり香るパンダンリーフが絶妙の味加減。洋菓子のモンブランは濃厚すぎて、ひとつ食べるとダイエットが頭をよぎる、和菓子の栗ものはちょっと胸やけしそう・・・。そんな栗づかいを一新させたモンブランでした。これならペロリといただけます。


アジアン・スイーツに欠かせないマンゴープリンは、マンゴーの甘さだけではなく酸味もしっかり押し出したフレッシュ感あふれるもので、リーポール自慢の1品。そのほかにはパイナップルの繊維と食感を残したパイナップル・レアチーズケーキなどもおすすめです。

飾らない素朴な焼き菓子の中では、「ライチとカヤのルクム」を是非。

ルクムとは中近東などで食されるマシュマロ風のお菓子。現地のものはかなり激甘なのですが、そこは伊勢丹さん甘さを抑え、泡のようにふわふわのルクムの中に、カヤジャムをしのばせた心憎い演出が。親指ほどの小さなルクムは、いつでも手元に置いておきたい癒しのスイーツでした。

*リーポールの出店期間は、地下一階「マ・パティスリー」にて、今のところ2月15日~3月2日までとなっていますので、期間中是非足を運んでみてください。
KLのプラナカン協会の方より、来たる中国正月中のテレビ番組等でプラナカン文化を紹介する番組の一覧をいただきました。マレーシア在住の方は要チェックかも?

新聞記事:
1) Peranakan Chinese New Year - New Straits Times on Thursday 11th Feb
2) Chap Goh Meh - mStar pullout on Sunday 28th Feb 2010

テレビ番組:
1) Selamat Pagi Malaysia RTM1 - Thursday 11th Feb 2010 @ 8.30 am
2) Chinese New Year as celebrated by various dialect groups in RTM2 - Thursday 11th Feb 2010 @ 10.30 am
3) Chinese news RTM2 - Sunday 14th Feb 2010 @ 8.00 pm
4) Breakfast show NTV7 - Monday 15th Feb 2010 @ 8.30 am
5) Panorama RTM2 - Thursday 18th Feb 2010 @ 9.30 pm
イポーから車で30分ほどのところにあるクアラ・カンサーに立ち寄ってみました。

クアラ・カンサーはとても小さな街ですが、ペラ州のサルタン宮殿のある、ロイヤル・タウンです。日本の現天皇陛下も訪れたことがあるとか。お隣イポーやタイピンが錫鉱山で大発展したのと比べて、静かなまま残ったこの街は、今なおマレー文化が息づいています。

ペナンに夕方までに帰らなくてはならなかったため、本当に急ぎ足で寄っただけですが、まずは有名なウブディア・モスクを目指しました。



マレーシアで一番美しいとガイドブックには書かれていますが、たしかにとても美しいモスクでした。どうやら中も見学できたらしいのですが(女性もOKとのこと)、実はこのモスクよりも伝統的マレー木造建築の王宮Istana Kenanganの方が目当てだったので、そちらへ急いでしまいました。途中でまた道に迷って現サルタンがお住まいの方のイスタナ(王宮)をぐるりと回ってしまいましたが、このイスタナもとても綺麗でしたよ。ハリラヤのオープンハウスには是非訪れてみたいところです。

さて、その木造建築の王宮がこちらです。近所では黄色いイスタナと呼ばれているとか。思ってたよりも規模は小さかったですが、釘一本使わずに、しかも設計図無しで建てられたのだそうです。



この他にもこの辺にはロイヤル・ミュージアムなどもあり、見どころもたくさんあるんですね。周辺は伝統的なマレー建築の民家も多く、緑豊かな綺麗なエリアですので、ゆっくり散歩すると楽しいところだと思います。

しかし、クアラカンサーに来た一番の私の目的は、実はペラ州の名産として観光局のパンフレットに紹介されていたラブ・サヨンという焼きもの。ペラ州の名産として紹介しているのに、イポーの土産物屋では一切見かけなかった謎の焼きもの。実は去年ペナンで見つけて買ってしまったのですが、是非本場に行ってみたいと常々思っていたのです。それがクアラカンサーの郊外の村で作られています。

ペラ川にかかる白亜の立派な橋Sultan Abdul Jalil Bridgeを渡るとサヨン村の目印の大きな壷が見えてきます。



ここを右折してしばらく行くと、工房マップが出てくるのですが、その少し先にいくと小道が左手にあってその入り口にたくさん工房の看板が出ています。どうやらこの奥に工房がいっぱいあるのだなとわかったので、その小道を進んでみました。

すると緑深い小道の両側に工房兼ショップがちらほらと現れてきました。


IMG_2719.jpg名産のラブ・サヨンのもっともオーソドックスなものがこれ。なんと優美なフォルムでしょう。
なぜ黒い色なんでしょう?なぜこの形になったんでしょう?













ほかにもランプになっているものなどいろいろあります。ラブ・サヨンの基本形の壷は大体RM10前後(ペナンで買った時はRM25でした)、大きなランプ形などになるとRM40くらいになります。
ちょっとダサい陶器も目につきますが、伝統的なものは本当に美しいと思います。ラブ・サヨンは飲み水を入れる壷で、この壷に入れておくと水が冷えるため重宝されたのだそうです。



この辺には工房が20〜30軒はあるようなのですが、行けども行けども結構奥が深い。そのうち本当に車一台しか通れない道に入って行きましたので、適当に切り上げてしまいましたが(主人もブツブツ文句言い始めたので)、是非すべての工房を見てみたかったです。緑茂る森の中に家が点在する静かな村で、鶏やヤギが放牧されていて、それはそれはのどかなところでした。

これだけ特徴的なものがあるのに、ここにわざわざ来る観光客はあまりいないようです。ガイドブックにもでていませんし。とくに車がなかったらとても来られませんね。
マレーシアには他にもこんな伝統的な工芸を残している村があるんでしょう。今後もそういうものを探していきたいと思います。
  • ABOUT
プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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